2012年7月29日日曜日

太宰治全集 八雲書店版

古い本は好きだが、どうぞ御自由に持って行って下さい、と言われても二の足を踏むくらいのボロさ加減だ。背表紙なぞ、崩れる一歩手前。近所の図書館の「ご自由に」のコーナーに一冊だけ置かれていた。本当に持って帰るのか。
太宰の大ファンというわけではないが、この第四巻に収録の「おしゃれ童子」と「畜犬談」は大好きな話だ。裏の見返しを見ると初版みたい。調べてみると太宰の生前に刊行が始まったものの途中で八雲書店が倒産して未完に終わったそうだ。表紙には津島の家紋が型押しされている、という凝ったものだ。
かなりのボロなので値なんか付きそうもないが、何だかお宝を見つけたみたいな気分になった。

2012年7月27日金曜日

ステラーカイギュウ

10年振りくらいに消しゴムハンコを彫ってみました。ジュゴンやマナティではありません。一般的な知名度はどうなのでしょうか、ステラーカイギュウです。ステラーカイギュウは1741年に発見された体長9メートル近い大型の哺乳類で、乱獲のため1768年には絶滅。
老眼のせいで細かい部分はどんなに目を近づけてもドコにも焦点が合いません。
「ステラーカイギュー」という歌が大谷シロヒトリ(大谷氏)のCDに収録されています。パンクでシュールなふざけた曲が多いなか、人間のエゴで絶滅してしまった哀しみが涙を誘います。歳のせいか実際泣きそうになります。

2012年7月24日火曜日

ペルセポリス

最近のアニメは緻密な描写がすごい、動きがすごい、背景の描き込みがすごい。
が、これは平面的でちょっとヘタウマ調。かえってリアルじゃないところが70〜90年代のイラン情勢が結構悲惨なだけに入りこみやすい。ほぼモノクロのところもアニメの雰囲気に合っている。
主人公マルジの失敗や挫折と成長がシリアスに、時にコミカルに描かれていて笑えるところもたくさんある。何と言っても、おばあちゃんのキャラが素敵。

2012年7月21日土曜日

吊り橋をめぐる

あまりに天気が良いので自転車で吊り橋をめぐる冒険に出ました。
道央新道を走って、まず花畔(ばんなぐろ)大橋。ハープ型の斜張橋で吊り橋の1種だそうです。正面から走って来るとなかなかの迫力、横から見るとシンメトリーで端正な美しい橋です。


前から気になっていた地名の花畔(ばんなぐろ)は、やはりアイヌ語で「パナウン・クル」(川下の人)から来ているようです。ちなみに石狩は「イシカラ・ペツ」(曲がりくねった川)から。
















オロロンラインに下りて浜益方面へ向かう。
次は石狩河口大橋。これも吊り橋の1種の斜張橋で、放射型と言うらしい

















石狩川の最も河口側に架かる橋で、北海道の河川に架かる橋としては最長なのだそうです。さすがに向こう岸が遠くて最果て感が漂います。



2012年7月20日金曜日

ねこの森には帰れない

いかにも花を愛でるように佇んでいる様子だが、どこから来たのか、ウチの猫じゃありません。
窓を開けて写真を撮っても、この堂々ぶり、ただ者ではないと見た。

後日、また庭に居るところを飼い主を名乗る小学校低学年の子が探しに来た。名前は「カリカリ」と判明。その子が呼んでも無視。さすが、ただ者ではない。飼い主より大きいデブネコのくせに抱っこされて帰って行ったのだった。

2012年7月19日木曜日

しょ盆栽:カマツカ

自慢じゃないが、ここまでショボいカマツカの盆栽はなかなか見ないと思う。
鉢の長辺5,5cm。とにかく小さい盆栽が好きなのだが、油断して水を切らして葉が枯れてしまった。もう駄目か、と思いつつ水やりを続けていたのだが、ほら!こんな所から。

2012年7月18日水曜日

Meadowsweet

メドウスウィート。和名セイヨウナツユキソウ、確かに暑い夏に雪のような真っ白い花がとても涼しげです。これもあちこちに飛んで至るところで咲いています。
用途としては花はジャムや果実のシロップ漬けにかすかなアーモンド風味をつける、とか。確かに花にはアーモンドみたいな香りがあります。
葉からはメドウスウィートビールなるものが作れるそうですが、ビールというより煮出して砂糖を加えた甘いハーブティーみたいなものでしょうか。どちらも試してみたことはありませんが・・・。







2012年7月14日土曜日

スプリット・シングル / MUFFIN "FLORA"

スプリット盤というのは複数のアーティストの音源を収録したレコード、という事らしいです。アナログのレコードを買ったのは十数年振り。やはりレコードは面倒ですが良いもんです
A面はMATTIA COLETTIとCOMANECIで、2人の事はよく知りませんがギター、ボーカルともいい感じです
B面がお目当てのMUFFINで、UKフォーク風の楽曲が素敵です

2012年7月13日金曜日

クレマチス

クレマチスが咲いています。これは・・・・?デュランディだろうか。
こういう所が几帳面じゃないのだ。せっかく色々植えても品種を忘れちゃうから意味がない。

2012年7月12日木曜日

リスベート・ツヴェルガーの世界

とても綺麗な本で所有する喜びがあります。すでに絵本で持っているものからも多く収録されていますが、一気に初期からの作品を観られるのが便利で、数点載ったラフスケッチが興味深いです。昔に観た原画は小さいが精細でびっくりした記憶があるけど老眼とか大丈夫なのか、余計な心配をしてしまいます。
本人お気に入りのアンティーク人形と、子供の頃から持っているという熊のぬいぐるみがいい味出してます。

2012年7月11日水曜日

しょ盆栽:ニレケヤキ

















ニレケヤキの盆栽は試行錯誤の末、今はこうなっています。ちっとも変わらないと思っていたけど、前の写真を見ると全然違う。間延びしたニレケヤキの素材を取木した5年前の写真がこれ。時の流れを感じるなぁ。




2012年7月9日月曜日

イリュージョニスト/シルヴァン・ショメ監督

透明水彩のような背景が素晴らしい。特に霧や雨、曇空の描写が秀逸だ。その風景や街並の描写が本当に素晴らしいだけにストーリーが残念。監督が惚れ込んだという脚本に最後まで乗り切れなかった。(だいたいジャック・タチにそんなに思い入れがないのだ。)惜しいのは何といってもアリスに思い入れが出来ない点。この辺の事情が何も描かれていないので納得できない。アリスの身勝手ぶりと、それに何とか答えようとする主人公の奮闘ぶりに侘しさだけが残る。ストーリーを抜きにして観れば映像は非常に素晴らしいんだけど、それは無理。
同監督作でどうせ観るなら人物のデフォルメが日本人の感覚では有り得ないインパクトの強さで「ベルヴィル・ランデヴー」を勧めたい。

2012年7月5日木曜日

東京モンタナ急行/リチャード・ブローティガン

近くの図書館の「ご自由にお持ち帰りください」のコーナーで発見。
ブローティガンの「アメリカの鱒釣り」は最初なにが面白いのか判らなかったが、ある時期から急に面白くなりだし、他の作品も夢中で読んだものだが、その時には大半が絶版になっていて、この本も読まずじまいであった。誰が出したのか、本にこだわりのない人か?あるいは熱烈なレコードコレクターながら「どんなにレア物でも聴かないLPは売る」的な割り切った人物か?ちなみに表紙のイラストは懐かしの永井博だ。

2012年7月2日月曜日

ガンビー時計

20年以上前に買ったガンビーの時計。バンドもガンビー色(前は白だった)に取り替えて復活です。手頃な値段でいい感じの緑色のバンドがなくて苦労しました。
この時間帯はガンビーの体勢に無理があるぞ。頑張れ、ガンビー

2012年7月1日日曜日

7月のお題は「湖」






















昨日は炎天下のニセコに1日いました。